遊学の森トラストの稲刈り(2007)
鴨川に引越し、棚田での稲作りを始めて4年。棚田のトラスト会員や農作業に参加して
いただいた皆様のおかげで、豊作に恵まれました。稲刈りに参加した下地敏史さんから
感想文をよせていただきました。 (阿部文子)



『稲刈り』

5月に植えた稲の収穫をするため、ダス号に乗って再び田中さんちの水田に行ってきました。

雨にも負けず、イノシシにも負けず、台風や夏の暑さに負けず丈夫に育った稲をみて、僕は成人式を迎えた子を持つ親の気持ちが少しだけ分かりました。(大袈裟ですね・・・)

「さあ、元気に育ったお米ちゃんを収穫するぞ!」と気合を入れて作業を始めたのですが暑さと同じ姿勢での反復作業に、すぐにヘバッテいる僕28歳。一方、ひょいひょいと稲を刈り、それを束ねて担ぐ60代の田中さん。その差に愕然となりながらも、現代っ子の悪しきレッテルを回避すべく平気な振りして働きました。

勿論その結果が、筋肉痛今日で3日目、ジャジャーン!という有様です。

時折、山から吹く涼しい風にどれだけ救われたことか。都会に住む人は、昼間冷房の効いたオフィスで働き、夜になるとやれダイエットだ、やれメタボリックだと何かから逃れるように高い会費を払ってジムに通う。

稲刈り1

コンビニはおろか自動販売機すら見当たらない田舎での暮らしとは全然違う。噴き出す汗をタオルで拭い、泥土に足を取られながら鎌を手に稲を刈る。トンボや蛙、コオロギにバッタ、時には毒蛇も顔を出す。自然にお腹が空き、自然に眠気がやってくる。

極めてシンプルでありながらなんて豊かな暮らしなんだろう。便利になればなるほど心身が疲れ、不便であればあるほど身体が健康に機能し、心は胎動するようです。

どっぷり日が暮れるまで農作業をしてクタクタになった体を熱い風呂が癒し、冷たいビールが喉を潤してくれました。(そのときのビールは本当に旨かった!まるでこの世の幸福を全て飲み込んだようでした)

稲刈り2

夕食は阿部さんが手によりをかけて作って下さった料理。特に好きだったのは、麺つゆに、庭で採れた紫蘇の葉やモロヘイヤを薬味として刻み、その日生まれたばかりの新鮮卵を溶いて食べるお蕎麦。湯通しした蕎麦をダシにさっと潜らせて頂くその味に、「素材が新鮮だからこんなに旨いんだなあ」と、稲刈り参加者の舌を唸らせていました。

旨い蕎麦とビールで、気が付けば僕はウトウト居眠り。

農業は、本当に骨が折れる。重労働の上、自然に大きく左右される。機械や農薬に頼らず、手作業でするのは「好きだから」という理由だけでは到底やっていけない。

田中さん阿部さんと参加者が共有している思いは、「地球環境」という広い土壌の上に成り立っています。それぞれが、それぞれに出来ることを出来るだけやる。それも、楽しみながら。

田植えの時得た感動も大きいけれど、今回は稲の重さに負けない位の収穫が僕にはありました。田中さん、阿部さん本当にありがとうございました。誘ってくれた蛭田さんも、本当にありがとう!写真が出来たら送りますね〜。

下地敏史

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未分類 | 13:17:10 | Trackback(0) | Comments(0)
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